准看護師として働いている方の中には、「看護師になりたい」と考えている人も多いのではないでしょうか。准看護師から看護師へのステップアップは可能ですが、そのためには具体的な手順や必要な条件を理解しておくことが重要です。本記事では、准看護師が看護師になるための方法やメリット、注意点を解説します。
准看護師と看護師の違い
まず、准看護師と看護師の違いを理解しましょう。
- 資格の違い: 准看護師は都道府県知事の免許、看護師は国家資格です。
- 業務の違い: 基本的な業務は共通していますが、准看護師は「医師や看護師の指示のもとで業務を行う」必要があります。
- キャリアの違い: 看護師のほうが給与水準が高く、キャリアアップの幅も広がります。
准看護師から看護師になる方法
准看護師が看護師になるには、主に以下の2つのルートがあります。
(1) 看護師養成課程のある学校に進学
准看護師が看護師になるためには、看護師養成課程のある学校(看護専門学校や短大、大学など)に進学し、必要なカリキュラムを修了する必要があります。
- 全日制の学校: 2年間(准看護師としての実務経験2年以上が必要)
- 定時制・通信制の学校: 2年~3年間(働きながら学べる)
卒業後、看護師国家試験を受験し、合格すれば看護師免許を取得できます。
(2) 働きながら学ぶルート
経済的な理由などで学校に通うことが難しい場合、働きながら学べる定時制や通信制の看護学校を選ぶのも一つの方法です。多くの医療機関では、准看護師が看護師を目指すための奨学金制度や支援制度を設けているため、職場の制度を確認してみましょう。
看護師になるメリット
准看護師から看護師になることで、以下のようなメリットがあります。
- 給与アップ: 看護師のほうが給与水準が高い
- 業務の幅が広がる: 指示のもとではなく、自らの判断で業務を行うことができる
- キャリアアップの選択肢が増える: さらに専門看護師や認定看護師などを目指すことも可能
- 転職しやすい: 看護師の方が求人数が多く、条件の良い職場を選びやすい
注意点とデメリット
准看護師から看護師へのステップアップにはメリットが多い一方で、いくつかの注意点もあります。
- 学費がかかる: 学校に通うための学費が必要
- 勉強時間の確保: 仕事と学業を両立するのが大変
- 国家試験の難易度: 看護師国家試験に合格しなければならない
まとめ
准看護師から看護師になることは、キャリアアップや給与アップの面で大きなメリットがあります。しかし、そのためには学校に通う必要があり、勉強や学費の負担も伴います。自分に合ったルートを選び、職場のサポート制度なども活用しながら計画的に進めていくことが大切です。